シェルターとは

1974年の創業以来、創造・革新・挑戦を続け、木構造技術で世界NO.1を目指しています。
山形・東京・仙台に拠点を設け、各地の関連業者様と連携して技術提供等による「Win-Winのビジネス」を全国展開しています。
シェルターの事業

シェルターでは、大きく分けて2つの事業を営んでいます。
山形にお住まいの方は、「シェルターは住宅メーカー」というイメージの方が多いと思います。
山形県寒河江市で創業されて、40年余りで培われたデザイン・技術を駆使し、次世代に受け継がれるハイクオリティ・ハイグレードな木造住宅をお客様にご提供しています。
当社の住宅は、一つひとつの作品を丁寧に作り上げる100%自由設計の注文住宅です。ご家族のライフスタイルに合わせた美しい木の家を提案し、大胆で斬新なイメージをカタチにします。
ダイナミックな吹き抜けや大開口も思いのまま、家族構成や生活の変化に伴う増改築にも柔軟に対応できます。
もうひとつは当社の技術を使った建物の構造体を全国各地に提供しています。当社独自の技術「KES構法」を採用いただいた公共木造建築は全国で1,000棟を超えています。
「KES構法」「COOL WOOD」を採用いただいた山形県南陽市にあるシェルターなんようホールは、「最大の木造コンサートホール」としてギネス世界記録に認定されました。
シェルターなんようホール

2016年にメインホールがギネス世界記録「最大の木造コンサートホール」に認定されました。
席数が1,403席、最大スパン28mの世界一のホールは、最先端の木造技術が結集しており、当社が開発した接合金物工法「KES構法」や木質耐火部材「COOL WOOD」によって耐震性・耐火性が保証されています。
特筆すべきはなんといっても音の響きの良さ!
メインホールは音の響きにこだわってつくられ、演奏を聴いた方々、さらに演奏者の方々からも、高い評価を頂いています。木造の性質は、コンサートホールにおいて重要な「音」にも良い影響を与えています。
RC造のホールと木造のホールには、音の反響の仕方、特に高音の響きに違いがあります。ホール内の音にはステージから耳に直接届く音と、壁や天井などに跳ね返って聴こえる反射音があります。反射音について、コンクリートは低音も高音もそのまま跳ね返します。表面に木のパネルを貼っていたとしてもあまり違いはありません。それに対して、木造の場合は高音を適度に吸収してから跳ね返します。これにより低音と高音のバランスが良くなるため、木造ホールの響きは柔らかく感じられます。
卓越した省エネ性能で光熱費を1/3に削減!
建設時、RC造のホールの実績をもとに算出した光熱費は年間4,500万円でしたが、実際には1,440万円に抑えられ、約1/3という結果になりました。ここまでエネルギーコストを抑えることができたのは、木造の断熱性の高さに加え、「調湿効果」が大きく関わっていることが分かってきました。
木造の調湿効果により、1年間通して湿度が平均60%に保たれているこのホールは、空調にかけるエネルギーが抑えられ、冷暖房費を節約することができました。
うちの会社、実は〇〇…

当社は創業以来、独自の木構造技術を開発し実用化してきました。
その技術を紹介します!
■日本初の接合金物工法“KES構法”
1974年、日本で初めて接合部に金物を使用した旧社屋「KESプロトタイプ」を建築。その後研究を重ね、1988年には日本初の接合金物工法「KES構法」を開発・実用化し、アメリカ、カナダ及び日本において特許を取得しました。
①オリジナルの接合金物による驚異的な強度・自由度
在来軸組工法の最大の弱点である接合部を、金物を用いることで徹底的に強化。柱や梁を大きく削ることなく接合部を緊結し、耐震性能と設計自由度を飛躍的に高めました。
②高い施工性
他の接合金物にはない特許の「引っかけ」と「梁受け」が施工性・耐久性を格段に高めています。また、建て方に特殊技術を必要とせず、地元職人によって施工できます。
■日本初3時間耐火の国土交通大臣認定取得 木質耐火部材“COOL WOOD”
「COOL WOOD」は、燃え止まり層に石膏ボードを使用した木質耐火部材です。柱・梁、間仕切壁、外壁、床の大臣認定を取得し、スイス、カナダ及び日本において特許を取得しています。
①日本初3時間耐火国土交通大臣認定取得
2017年12月に日本初の3時間耐火の大臣認定を取得。今まで鉄筋コンクリート造や鉄骨造でしか建てられなかった高層ビルが木造で建築可能となりました。
②技術をオープン化し、どなたでも利用可能に
(一社)日本木造耐火建築協会に技術を提供し、どなたでも利用できるようにオープン化しています。
■曲線・曲面技術“FREE WOOD”
「FREE WOOD」は「曲げる」「切り出す」「削り出す」といった方法で製作した、曲線やひねりのある部材群のことです。鉄やコンクリートにはない木材特有のやわらかさ、加工のしやすさを活かすFREE WOODは、全く新しい木造建築を創造します。
①木材を「削り出す」技術を日本で初めて実用化
従来使われてきた「曲げる」「切り出す」という方法に加え、さらに複雑な設計・加工に対応できるよう、最新鋭の三次元木材加工機や、設計・加工アプリケーションソフトの開発・導入を行い、木材を削り出す技術を日本で初めて実用化。これまでは困難だったひねり形状の加工など、より自由なデザインを実現します。
②幅広いサポートで「イメージをそのままカタチに」
前例のない斬新なアイディアも、構造設計から材料手配、加工、施工に至るまで幅広くサポートいたします。
社員紹介

弊社の社長をご紹介します!
会社創立から、現在に至るまでを聞きました!
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「株式会社シェルター代表取締役の木村です。
会社創立以来、40年を経て今までKES構法をはじめ様々な技術を開発し、普及させてきました。
顧みますと、これらの今までの常識を破る技術開発は、私の少年時代からのさまざまな出来事が、現場でのひらめきや発想の発火点になっていました。その火を絶やすことなく、一層、情熱の炎を強めながら、愚直に創造・革新・挑戦を継続してきました。
私は、工務店の4代目として、山形県寒河江市に生まれ、ローカル線がコトコトと走る田園風景に囲まれて育ちました。小学校時代はガキ大将でしたが、学校でアンフェアな扱いを受け、「見ていろ、社長になってやる!」と子ども心に刻み込んだのを鮮明に記憶しています。
また、父と弟子たちが裸電球の下で、毎日夜遅くまで柱や梁の刻み仕事をしているのを見て、「金物で繋げば、もっと強く簡単につくれるのに!」と思い続けていました。
海外留学から帰国後、直ちに24歳で「シェルターホーム(後にシェルター)」を創立、日本初の接合金物工法「KES構法」の開発に着手し、KESプロトタイプの旧本社を自分で設計して建築しました。
木にこだわり続け、木は“燃える”という最大の弱点を克服し、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と同じ土俵に立つ「3時間耐火技術」を開発、大臣認定を取得。大都市中心市街地に、大規模木造耐火施設や、中高層木造ビルを建築可能としました。
日本全国はもとより、世界の建築先進国へ、ここ山形から「木造都市づくり」を広く発信していきます。」